
21世紀は「環境の世紀」ともいわれ、オゾン層の破壊や地球温暖化などによる生態系の異変や異常気象が地球規模で進んでいます。小麦色の肌は健康の象徴でしたが、人類が作り出したフロンによってオゾン層が破壊され地上届く有害紫外線UV-Bの量が1970年代に比べ8%増加したとされ、健康への影響が心配されています。
宮崎大学(工)保田研究室と協働で、国立環境研究所地球環境センターが推進する「UVモニタリングネットワーク」に参加し、宮崎市の紫外線(UV-A,UV-B)、日射量を観測しています。データは、フロン対策の効果や異常気象、生態系の異変、健康や農作物影響について活用する他、紫外線予防の目安になるUVインデックスの1時間毎の速報値をわかりやすく公開し、太陽との上手なつきあい方を呼びかけています。
生物が光合成により出した酸素を、太陽の強い紫外線が分解してオゾンができ、5億年前に地球を包むオゾン層となりました。
有害な紫外線UV-C、UV-Bはオゾン層に吸収され、海の中でしか生活できなかった生物が地上で生活できるようになったのです。
有害な紫外線UV-Bの量が増えます。16才までの子供ほどDNAが傷つきやすいので、母子手帳から赤ちゃんの日光浴の勧めはなくなりました。
皮膚には免疫細胞がありますが、強い日焼けにより10日間ほど免疫反応が抑えられます。そのため細菌やウイルスなどを攻撃できず、感染症(インフルエンザ、エイズ)や風邪などにかかりやすくなります。またワクチンも効きにくくなります。
| 急性作用 | (1)日焼け(サンバーン) (2)雪目 (3)免疫機能低下 |
|---|---|
| 慢性作用 | 【皮膚】 (1)シワ(2)シミ(3)皮膚ガン(4)前ガン症(日光角化症)(5)良性腫瘍 【目】白内障 |
有害紫外の健康影響をわかりやすく表した、世界共通(WHO)の国際的指標です。WHOは2000年だけで、紫外線を原因とする病気で亡くなった人が世界中で6万人を超えたことから、UVンデックスによる対策を推奨しています。有害紫外線モニタリングネットワークでは、手軽にチェックできるよう携帯電話でUVインデックスの速報値を公開しています。
http://www-cger.nies.go.jp/uvindex/
| 11+ | 極端に強い | 外出はできるだけ控え、必ず帽子、長袖シャツ、日焼け止めを使用しよう |
| 10 | 非常に強い | |
| 9 | ||
| 8 | ||
| 7 | 強 い | できるだけ日陰を利用し必ず帽子、長袖シャツ、日焼け止めを使用しよう |
| 6 | ||
| 5 | 中 程 度 | |
| 4 | ||
| 3 | ||
| 2 | 弱 い | 安心して戸外ですごせます。 |
| 1 |

SPFは紫外線UV-B、PAは紫外線UV-Aを防ぐ指標です。SPF10で90%のUV-Bをカットし、SPF30を越えてもんど変りません。通常はSPF10~20で十分ですが、非常に紫外線の強い場所や紫外線に過敏な人等は、SPF50+ を使いましょう。汗をかくような運動や水泳などでは耐水性の高いものを選びましょう。
日焼け止めクリームを塗っていると、安心して紫外線を無防備に浴びてしまいがちです。汗を拭ったりしたら塗りなおしが必要です。日焼け止めクリームを過信せず、まず帽子や傘、襟付きの長袖シャツを利用しましょう!
PAは+が多いほどUV-Aを防ぐ効果が大きくなります。UV-Aはある種の薬や植物、化学物質で光線過敏症を引き起こす他、免疫力低下にも関係していることがわかってきました。一年を通して、早朝から夕方まで日中の50%は 降り注いでいますから注意が必要です。
1c㎡あたり2mg(パール粒1個分)を、顔の場合はむらなくていねいに塗ったあと、もう一度重ねずけします。
少ない量だとSPF値も低くなります。SPF25のものを半分量しか塗らないとSPF7に低下します。スポーツをするときは、2~3時間おきに塗りなおしが必要です。汗を拭くときは、汗を押さえるようにして吸い取りましょう。
強い日焼けを繰り返すと傷ついたDNAは元に戻りません。紫外線の強い時間帯(10~15時)を避けて戸外楽しみましょう。
雪「80%」、コンクリート「10%」、海「10%」、砂浜「20%」、山は空気が澄んでいるので紫外線を吸収するものがありません。1000mごとに「10~20%」高くなります
紫外線は低緯度ほど強く、4~9月に一年間の70~80%、一日に内では10~15時に70%が降り注いでいます。紫外線の害は生活習慣病と考えて生活すれば、高齢化しても若々しい皮膚と眼を保つことができます。
紫外線は低緯度ほど、南に行くほど強いのに環境省の調査で、宮崎(国富町)の小学生が真夏に浴びた紫外線量は、那覇市の子供の2倍であったことがわかりました。年間に浴びた紫外線量も宮崎の子供が一番でした。
昔の人は朝のたいようの光を浴びて手を合わせ、太陽の恵みに感謝したものです。
私たちの生活に便利な洗剤、殺虫剤、ガソリン、ペンキ、などや、車の排出ガス、タバコの煙などの化学物質はスプレーやエアコン等に使われていたフロン(CFC)は、オゾン層を破壊する力が強いので禁止になりました。
しかし代替フロンのHFCは二酸化炭素の1400倍、PFCは6300倍もの温暖化パワーがあります。表示をチェックしてノンフロン製品を選びしましょう。
人や動植物に悪い影響を与えます、表示をよく読み、使用上の注意を守って必要な量だけを使いましょう。
参考資料:(環境省)・紫外線保健指導マニュアル・わたしたちの生活と化学物質、国立環境研究所地球環境研究センター、紫外線Q&D 市橋正光、紫外線がわたしたちを狙っている 佐藤悦久